平凡なしあわせ

私の名前は信子、34才です。離婚前はパート勤めしながら家事と育児に追われる普通の主婦でした。

子供は小学4年の長男、小学3年生の長女で、今は3人暮らしです。別れた夫は5才年上のサラリーマンでした。

 

夫は普段から優しい人で誰に対しても気さくな性格で友達も多い人でした。育児にも積極的に参加してくれるタイプで、休日は自らお弁当を作って家族で遊びに行ったり、近所のママ友たちを誘って家族ぐるみでキャンプをしたりと、申し分のない主人でありパパでした。

結婚6年目の春、子供を私学の幼稚園に入れたのと同時に、私はパート勤めを始めました。すぐにAさんという友達もできました。Aさんとは偶然家が近く、子供の幼稚園も同じで、あちらの息子さんはうちの息子と同い年、Aさんと私の年齢も同年代というで、話も合うことが多くとても仲良くなりました。Aさんのご主人は仕事柄出張が多く、家も徒歩10分ほどなので休みの前夜はAさんと彼女の子供を我が家に招いて晩御飯を食べたりお酒を呑んだりして、私の夫を交えながら幼稚園の話や子供の話をしたり楽しんでました。Aさん家族は大体22時過ぎあたりに帰宅するのですが、夜道は危ないからという事で夫が途中まで見送りに行ってました。あとで聞いた話ですが、夫はこの時すでにAさんに好意を抱いていたそうです

ある日のこと、夫が仕事中に大けがをしたと夫の会社から私の職場に連絡が入り、子供のお迎えを私の実家に頼み、慌てて病院に行きました。

夫は足に大けがをし手術、リハビリ込みで全治6か月とのこと。幸い命に別状はなくホッと胸をなでおろして職場に戻ると、なんとAさんも仕事中に交通事故に巻き込まれたと連絡が入りました。

Aさんは実家も遠く、ご主人も出張中。幼稚園と私の実家の両親に事情を話し、Aさんの子供さんもうちで預かることに。子供たちのお迎えはひとまず両親に託し、私は職場の上司とAさんの運ばれた病院へ。

病室に着くと、顔が腫れあがったAさんがベッドに寝ていました。Aさんも命の危険はないとのこと。しかし血の跡も痛々しく、そんな状態の中で子供のことや出張中のご主人のことを気にしてるAさんに涙が出ました。

Aさんの子供さんは、Aさんのご両親が来るまでうちで預かることにしました。そして、うちの主人も今日事故して・・と、話をすると、うちの夫のいる病院に転院したいと言い出し、私もその方がついでにAさんの洗濯をしてあげたりできるので都合が良いと思い、翌日に病院から転院の手続きの書類をもらい転院の準備をしました。

数日後、Aさんは私の夫の入院する病院に転院、階は違いましたが、どちらも個室で、わたしは仕事が終わってから夫とAさんに足りないものを買ったり洗濯を届けたり、休みの日はお弁当を作って病院に行き、Aさんを車椅子に乗せ夫の病室に連れていき、そこでAさんの子供もみんなでご飯を食べました。

仕事をしながら大変でしたが、入院期間が長い分、みんながそれで少しでも楽しくいられるなら、うちの子供たちやAさんの子供さんが少しでも寂しくないならと思い、自分にできることを探しては頑張ってました。しかし、まさか夫とAさんがその時すでに浮気関係にあったとは思いもよらなかったのです。

この続きは次回にいたします。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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